卵の殻が割れるとき

1年にわたりこちらの方でブログを書いてきましたが、もとのBloggerに帰還することにしました。現在はこちら→http://ichiharu-bl.blogspot.jp/

YouTek IG Speed MP 300のインプレ

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 YouTek IG Speed MP 300の購入から約1ヶ月。しばらく使用してみての感想など書き散らしていきたいと思います。(ちなみにストリングはTechnifibreのpro redcode 1.25を53ポンドで張っていました。)
 

スイングウエイトは軽め

 まず持ってみての第一印象は取り回しがしやすいこと。これを使い始める前はprinceのVendetta DB MPを使用していたのですが、それに比べて腕の振りに遅れることなくラケットがついてきます。ちなみに重量はどちらも同じ300g(いわゆるピュアドラスペックですね)。

 初めはスピードの方がバランスが手元寄りにある感じがしたのですが、調べてみるとバランスポイントはスピードが320mm、ベンデッタが315mmとむしろベンデッタよりヘッド寄りだったので、おそらくはスイングウエイトがやや軽いのでしょう。テニス雑誌の試打レポートなどでお馴染みの谷口コーチも、以前ヘッドのラケットのスイングウエイトは他メーカーに比べ全体的に軽い傾向にあることを指摘していました。

 

球質はフラット寄りか

 取り回しがしやすかっただけに、逆にボールに力が乗らないのではないかと心配したストロークでしたが、打ってみると思いのほか反発力があることがわかりました。ただしピュアドラなどとは違い、ガットが撓ってボールを飛ばしている感じはあまりありません。むしろガットの反発力を頼ってガシュッと擦るようなスイングだと、途端に失速してしまいます。

 この反発力を発揮するには、ボールの後ろからその芯を打ち抜くようなスタイルのスイングが必要であるようです。フレームがボックス形状であることも、厚い当たりの打ち応えを感じるにはちょうどいいくらいかと思います。 

 しっかり後ろから前へのスイングの中でボールを捉えたときには、清々しくボールは伸びていきますし、余計な力は必要ありません。ボールに回転をかける際も、ボールを潰しながらの方が有効なスピンが与えられます。トップスピンだけでなくスライスでもこれは同じ。一瞬ボールをくわえ込む感触が得やすいので、特にバックハンドスライスは回転量をコントロールしやすいように感じました。

 

取り回しのしやすさはボレー、スマッシュにも生きる 

 スイングウエイトが軽めなので、ボレーやスマッシュなどの素早い動きが求められるショットは準備がしやすく、私としてはとても助けられました。もともとボレーがあまり得意ではなく、普段ヘッドを振ってしまうクセのある私ですが、知人にはラケットを変えてからはかなりマシになってきているとのお墨付きをいただいています(とはいえ、まだまだヘタなことに変わりはないのですが)。

 サーブとスマッシュに関しては特段強い印象はないのですが、やはりストロークと同じように、厚く当てた方がスピードと回転を両立することができるようです。そういう意味では擦るようなスライスサーブを持ち球にしている方には扱いは難しいかも知れませんね。

 

結論:潰す系のラケットです 

 1ヶ月程度使い、その間様々なショットを試しましたが、私の最終的な評価は「軽いにもかかわらずボールを潰して打つべきラケット」です。球質は同じヘッドのラジカルやプレステージと比べると「糸を引いて伸びる」という感じではなく、やや荒々しさが見られますが、厚い当たりでこそ真価を発揮するというのは従来のヘッドの系譜を受け継いでいるかと思います。

 「潰して打てる」ではなく「潰さないと打ちにくい」というのが何とも難しい所なのですが、ゴシゴシ擦り倒したい方は潔くピュアドラやアエロドライブにあたることをおススメします。ボールを潰して打つということにこだわるならヘッドにはプレステージなどもっと重めのモデルもありますが、重さを気にせずブンブン振り回したい方などはこちらの方がストレスなく扱えるかも知れません。

 私がヘッド好きであること、ボールを潰して打つスタイルであること、などなどバイアスがかかる要素は結構たくさんあるように思いますが、個人的にはとても気に入ったラケットでした。昨日2本目を購入し、卒業まで付き合っていく相棒として認定しましたので、これから一緒に頑張っていきたいと思います。