卵の殻が割れるとき

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デビスカッププレーオフ vsインド①

 9月16日(金)~18日(日)にかけて行われたデビスカッププレーオフ。我らが日本代表がインド代表と来季のワールドグループ参戦の枠をかけて激突しました。エース錦織の他、私イチオシの伊藤竜馬添田豪杉田祐一の4人が参戦したこのプレーオフは、日本悲願のワールドグループ返り咲きがかかった重要な試合です。

 

 私が観戦に行ったのは3日目最終日のことでした。この日の対戦カードは当初錦織vsデバーマンと、杉田vsボパンナ。しかしデバーマンが肩を痛めたことにより、インド代表は代わりに世界ランキング456位のバルドゥハンを起用。一方日本も杉田に代えて添田を起用することを決めました。よってこの日の対戦カードは、最終的には錦織vsデバーマン、添田vsボパンナということになりました。すでに初日に2勝して王手をかけている日本からすれば、何としてでもどちらかの試合をものにしなくてはなりません。そしてそれはランキング上では格下の相手とぶつかる錦織の手に託されました。

 

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  第一セットはバルドゥハンのサービスから始まりました。

 バルドゥハンは世界ランキング456位、最高でも312位。錦織の実績からすれば決して手強い相手ではなかったはずですが、この日のバルドゥハンはサービスが良い。特にアドサイドからのワイドへのフラットサーブは本来難易度の高いショットですが、これがこの日は相当にハマっていて、錦織はこのコースで何本もエースを取られてしまいました。

 

 それでもこの日サービスが良かったのは錦織も同じ。サーフェスを塗り替えた有明コロシアムは以前よりも球足が遅く、かつボールの跳ねも大きくなったはずですが、双方とも安定したサービスゲームを展開していきます。特に錦織は普段からサーブが課題と言われるだけあって、相手のサービスが強力だったこの日は少々不安もあったのです。しかし錦織はその心配を覆すかのように、着実にキープを積み重ねていったのでした。

 

 両者譲らず迎えた第11ゲーム。ここでバルドゥハンの1stサーブが入らなくなってきたのを機に、錦織は確実なストロークで主導権を握りました。このゲームをブレークすると、続くserving for the setも手堅くキープし、第1セットを先取します。

 

 第2セットになると錦織にも余裕が出てきたのか、3ゲーム目のバルドゥハンのサーブをブレークすると、そのまま6-3で第2セットをもぎ取ります。途中からプレー自体も活き活きとして、攻撃的なストロークも冴え渡ってきました。続く第3セットでもしっかり1ブレーク。後半にかけては、終始ストローク戦で主導権を握った錦織が第3セットもモノにし、ストレートでバルドゥハンを破りました。

 

Kei Nishikori def. Vishnu Vardhan 7-5 6-3 6-3

 

 全体として錦織の安定感が光った試合でした。相手のバルドゥハンは確かに良いサーブを打っていましたが、ストロークではなかなか主導権を得ることが出来ず、強引に前に詰めてパッシングを食らうシーンも多々見られました。それだけ錦織の動きが良かったと言うこともできますが、このアドバンテージを持った錦織は1ブレークを得さえすればそのままいけるという確信があったのでしょう。終始冷静に手堅い試合運びをしたと思います。第1セットを先取した後は気持ちにも余裕が出てきたのか、強打やドロップショットも織りまぜた多彩な攻めでバルドゥハンを圧倒。十八番のAir-Kも飛び出し、格上のテニスを見せつけました。

 

 バルドゥハンはランキングでは大きく上回る相手に健闘したとは思いますが、やはり決め手を欠いたのが痛かった。サーブからの展開以外になかなかポイントをとるパターンが見いだせず、苦しい試合でした。会場がアウェイである日本だったこともあるでしょう。特に第1セット最後の2ゲームでは会場の有明コロシアムに応援につめかけた日本サポーターたちも一体となり、錦織に熱い声援を送っていました。この応援は錦織にとってもさぞ心強かったのではないかと思います。一方のインドサポーターは地理的不利もあってかあまり多くなく、バルドゥハンにとってはアウェイ感たっぷりでなかなかメンタル的にも難しかったかも知れませんね。(デビスカッププレーオフ vsインド②へ)

 

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錦織の、そして日本の勝利に湧き上がる日本代表